社会保険労務士

 

障害年金の手続き専門の社労士として、患者さんが少しでも安心して治療に専念できるように経済的な支援に注力してお仕事をしている中、私が患者さんの「心」の安心のためにできることは限られていることを感じていた時に、偶然の出会いがあり、がん哲学外来の活動を知りました。

 

がん哲学外来のカフェや講演会に参加をさせていただいた中で、 1 人でできることは限られているが、人と人のつながりにより大きな力になれることがあることを実感しました。

 

私が社労士としてできることは、専門分野の相談や手続き代行ですが、ご相談者様の心に寄り添いながら、人と人との縁をつなぐことを大切にして、いわば支援の輪を広げられるようになっていきたいと思います。

 

コロナ禍により就労が不安定になってしまい困惑されている方から多くの相談を受けています。

 

1 人でも多くの方のお力になれますように、必要な人に必 要な制度が届いていきますように、活動を続けていきたいと思います。

 

社会保険労務士 萩原秀長

 

社会保険労務士さんとの出会いに感謝

 

がん患者さんに寄り添う中で、治療による後遺症に悩んでいる方や、医療費の維持で苦しんでいる方から相談を受けることがあります。

 

その中で一番辛いと思う事は、今まで続けて来られた治療を断念しなければならない方や、職場復帰を目指すことができない状況に置かれた方から 「もうあきらめるしかない」という気持ちをお聞きするときです。

 

がん治療により一時的に仕事での立場や経済基盤が揺らぐことはあると思いますが、経済的基盤を立て直すまで何か保証制度がないのか?と模索している時に社会保険労務士さんに出会 いました。 カフェに参加して下さったことでお話を聞 く 機会が与えられ感謝でした。

 

2019年11月に行った講演会では市民向けに「障害年金のしくみや受給になった事例」などをお話して頂きました。参加して下さった方からは「がんも 障害年金の対象になることを知れてよかった」という声や「自分が受給の対象になるのかを調べたい」という方もおられました。 実際に申請ができる条件を満たしていたとしても「障害年金」を申請することに、人間としての尊厳が失われるのではないかと思われる方もおられ ます。

 

患者さんの不安に寄り添うサポートが必要なことも実感しています。実際に申請から受給へ繋がった方もおられますが、患者さんが少しでも安心した生活がおくれるようになり治療に専念できる環境が与えられたら嬉しいです。

 

 

なごみカフェ代表 塚本恵美子