2017年は下記の日程で開催しました。
1月24日 2月28日 3月28日 4月25日
5月23日 6月27日 7月25日 8月22日
9月26日 10月24日 11月28日 12月26日
1月24日:「なごみカフェ」スタート
場所は伊勢崎市民病院内本館2F・患者サロン「オアシス」です。
このカフェはがんについて抱えている悩みを安心して「語り合う場」であり、がん患者、ご家族、支える友人、医療関係者、市民の方などが参加しました。
<当日の流れ>
1.「四季の歌」を合唱。
2.がん哲学外来創設者・樋野興夫先生の著書より言葉の処方箋を輪読
3.カフェではお茶を飲みながらフリートーク <グループセッションなどもあり>
4.終わりの歌「上を向いて歩こう」を合唱
<言葉の処方箋>
・追い詰める「WHY」より「HOW」で向き合う(「あなたはそこにいるだけで価値ある存在」より引用)
「なぜ(WHY)、Aさんはがんになったのか」を問うてもわれわれ人類には答えがわからないのです。重要なのは、どうやって(HOW)です。がんになったという現実を踏まえ、そこからどうやってがんと向き合っていくかを考える。「WHY」は患者や家族を袋小路に追いつめるだけですが、「HOW」はやるべきこと、できることを指し示してくれます。
・今日は「今日の苦労」で十分
・八方塞がりでも天は開いている
9月18日:伊香保シンポジウム
「がん哲学外来・伊香保シンポジウム」には、70名の方が来られました。基調講演では樋野興夫先生より、がん哲学外来の誕生に影響を与えた内村鑑三や新渡戸稲造らの言葉が紹介され、「がんの病気も単なる個性。雨が降るように誰もが病気になるが『病人』にならないことが大切」と呼びかけられました。
パネルディスカッションでは、沼田市や伊勢崎市の病院、万座、前橋市でがん哲学外来(カフェ) に取り組む 5 団体の活動が紹介されました。
群馬県内で樋野先生の個人面談を月に一回行っている国立病院機構沼田病院(沼田市)の担当者は、「対話を通じて患者さんの心が軽くなる印象がある」と強調されていました。
当日は「なごみカフェ」からもがん患者さんが参加してくださいました。 化学療法中で体調 を心配 しましたが、患者さんの笑顔がとても素敵でした。樋野先生が言われるように「病気」であっても「病人」にならないことの大切を知りました。
当日の様子が上毛新聞に掲載されました。 新聞記事は こちら からご覧になれます。
9月26日:カフェ
化学療法中の方がおられ心配をしていましたが、お顔を見ることができて安心しました。「皆さんに会えると思うと元気が出ます」と笑顔で話して下さった姿がとても印象に残りました。
この日はカフェに参加して下さっていたご家族の送別会を行いました。ご事情により参加ができなくなるようですが、カフェを盛り上げてくれた方なのでとても寂しいです。
ご家族は第2の患者と言われますが、がんと診断された時の衝撃や当事者との向き合い方などで悩まれる方もおられます。同じ経験をする仲間に出会い自分だけではないと思えたときに気持ちが楽になることがあります。「自分ひとりだけでないと思えてほんとうによかった」と笑顔で話してくれた表情が忘れられません。温かな送別会となりました。
また、県内で新しく「がん哲学カフェ」を開設する病院の看護師さんが見学に来てくださいました。カフェが増えるのは大きな喜びです。
参加者の方からは、「言葉の処方箋から生きるヒントをもらいました」「気持ちが楽になり考え方が変わりました」「自分の気持ちが整理できてよかった」などの声をいただきました。
12月14日:クリスマスカフェ
伊勢崎市福祉会館にてクリスマス会を開催しました。
がん患者、ご家族、友人、ご興味のある方、認知症患者のご家族、音楽療法士、東京福祉大ボランティアなどを含め19名の方が参加してくださいました。
1部:ハンドベル演奏 「きよしこの夜」など
市内で活躍されている音楽療法士(中林さん)たちがハンドベル演奏をしてくださいました。音楽療法は主に障がいを持たれているお子様や、高齢者を対象とした認知症予防として行っているそうです。
演奏を聴いた参加者からは「病気のことが不安で気が休まらなかったけれど、リラックスができてよかった」「閉じこもり気味だったけれど楽しみに出掛けてきてよかった」などの声をいただきました。
2部:学生ボランティアによる催し物
日頃は、お子様を対象にボランティア活動をしている大学生の皆さんが、クイズで会場を盛り上げてくれました。
最後はギターの伴奏によりクリスマスソングを合唱しました。
会の親睦を深める機会となり世代を超えた良いコミュニティの場にもなりました。皆さんのご協力に心より感謝申し上げます。