2023年12月26日(火) 第54回なごみカフェ

(伊勢崎市民病院内「オアシス」にて)

 

年内最後のカフェとなりました。

カフェでは「がん患者の心を理解するには」をテーマに各グループで今年最後の熱い

語りが繰り広げられました。

 

新しい方(がん患者さんとご家族 )が参加され辛い胸の内を話されていましたが、カ

フェが終わる頃には現在の状況を前向きに捉えて頑張っていきたいという力強い言葉

が出ていました。

 

本日は、樋野興夫先生の本より

<がんになると太古の人間に還る>を学びました。「当事者はがんになると合理的にものを考えることも、分別をわきまえることもできなくて当然。そういう人と 向き合っていくのが ご家族である 」…このことを忘れないで向き合っていくことが大切とあります。 参加者の方々からは、当事者が

がんと告知された時の様子や患者に寄り添うご家族の胸の内、患者に寄り添うことの難しさを医療者から語って頂き豊かな対話の場となりました。

 

看護学生さんの参加がありました。教科書にはない生のがん患者さんやご家族の声がどうように届 いたのか? 看護師になる前にこのような場を体験して頂いて、患者さんの内面的なケアも必要なことを学んでもらえたら幸いです。


2023年11月28日(火) 第53回なごみカフェ 14:00~ (90分)

(伊勢崎市民病院内「オアシス」にて)

 

冬の初めの時季となりましたが、参加者さんの体調が守られ患者サロン「オアシス」の部屋は満席となり ました。本日はがん当事者、ご遺族、支援者、医療関係者からは「医師 2 名)ソーシャルワーカー、社会福祉士、学生 、心理士」の参加が あり開催をしました。

 

★本日は「G-AYA 」カフェの代表の慶原凌太さんをお迎えし、若者世代のがん事情を語って頂き ました。 グループディスカッションでは、「余命宣告の在り方」について若者目線からお話を伺いました。

 

代表の慶原さんは20代前半ですが、病を患いどのような生活を送ってきたのか?そして、G- AYA の活動について 伺い、併せて「 AYA 」 世代 について詳しく動画で学びました。

 

参加者の方からは色々と感想がありましたが、最も印象に残ったのは“以前は自分の病気の事ばかりしか考えられなかったけれど、 若者のお話を聞いて自分事として捉えることができる体験をここでさせてもらってよかった。成長をしました”という感想でした。カフェががん患者さんの心の健康を取り戻すきっかけの場となれたら嬉しいです。

 

★本日の本の箇所 著者:樋野興夫先生「余命は確率に過ぎない」

「余命」については、今までにカフェの中でお話をしたり医療者からお話を伺ったこともありませんが、樋野先生の価値観に触れる中でどう捉えて生きていくことがいいのか?を考えさせられます。

 

がん患者さんは余命を告げられ、それが生きる指針となってしまう事もありますが、実際の医療現場ではどのような「 余命宣告 」が行われているのか?を 医師よりお話をして頂きました。

 

医療者側のお話を伺い、参加者の方からは「自分が想像していたのとは違い患者さんへの配慮を感じました。リアルに聞けてよかった。医療者への質問の仕方や捉え方を考えさせられた」との感想が多くありました。カフェは学びの場です。


2023年10月24日(火) 第52回なごみカフェ

(伊勢崎市民病院内「オアシス」にて)

 

街路樹も色づきはじめ、爽やかな秋晴れの朝になりました。

2020年1月以降新コロナの感染が流行し、伊勢崎市民病院内での開催は、3 年8カ月ぶりとなりました。カフェには当事者・ご遺族・支援者、病院からは、医師 2 名・看護師1 名・相談員2 名の参加があり ました。以前、ご家族だった方がご遺族として参加して下さり会場はいっぱいになりました。

 

グループディスカッションでは、テーマは樋野興夫先生の本より 「耐えられない苦しみは与えられない」 を分かち合いました。苦しみを乗り越える中でどんなことに気づかされたのか? 苦しんでいる人にどんな言葉はNGなのか? 苦難を乗り越える自分なりの工夫とは?などを当事者から沢山披露されました。

 

苦難の中にいた時の心情や心の支えになったことなどを分かち合いました。乳腺外科、緩和ケアの医師が参加して下さいましたが、外来では聞けない医師のお話を聞く機会が与えられ、「医師の話が身近で聞けて感動した」「安心して話せた」とそのような声も上がっていました。 3 年8ヵヵぶりのそれぞれの思いが溢れて時間が足りないぐらいでした。参加者の方からは「 開催を待っていました」「カフェをぜひ継続していって頂きたい」とお声を頂きスタッフは元気をいただきました。


2023年3月28日 第51回なごみカフェ(宮郷公民館 にて)

 

 

手話ボランティアの方が出席して下さいました。

 

なごみカフェの終わりの歌「花は咲く」を手話で歌って頂きました。

 

とても優しい表現 で心に訴えかけるものがあり、参加者の方がとても感動をしていたのが印象に残りました。

 

参加者の皆さんと手話で「また会いましょう」とあいさつをして終わりになりました 。とても新鮮 でした。